以前の職場は、講道館の建物の中にありました。
柔道家や、他の競技のアスリートの患者さんの割合も多い診療所でした。
しかし、統計をとってみると柔道関係の方は、全体の1割強でした。
それだけで経営が成り立つはずもありません。
私としては、その対象を地域の住民の皆様へも拡げようと思い、さまざまな活動や著述をしてきました。
それまで競技やスポーツとは無縁に過ごしてこられた地域の中高年の方達にも、運動を取り入れることによって健康になっていただき、最終的には病院に来なくてもいい身体になってもらいたいと思っています。
現在、私自身も44歳で、いわゆる中年と呼ばれる世代になりました。
しかし、今でも柔道を週に1度か2度、空手を月に2度か3度の割で稽古しています。ともに汗を流し、ともに酒を酌み交わす仲間にも恵まれました。おかげで、肉体的にも精神的にも、張りのある毎日を送ることができています。
この経験を、自分だけのものとして独占するつもりはありません。
これからは、私を健康にしてくれた運動や武道への恩返しのつもりで、その効用を語っていきたいと思います。