男子なら12歳から14歳頃、女子なら10歳から13歳頃でしょうか、身長が急に伸びる時期があります。
身長が伸びるときには、骨が伸びる速さに周囲の筋肉や神経の伸びる速さが追いつかないことがあります。
そのため、相対的に筋肉が突っ張ってしまい、この時期には柔軟性が低下してしまいます。  
投球動作のときなど、体幹や股関節が硬いと、十分に足を引き上げることができず、腰の入った動作ができなくなります。となると、上半身を無理に使って投げることになり、肩や肘を傷めてしまいます。  
大腿四頭筋が突っ張っていると、その緊張のために筋肉の付着部にかかる負担が大きくなります。
これによって炎症を起こしたのが、膝のお皿の下が痛くなる、オスグッド・シュラッター氏病というものです。  
この時期のスポーツ障害の多くに、身体の硬さ(タイトネス)が影響しています。
体幹、特に背部、大腿後面(ハムストリング)や大腿前面(大腿四頭筋)を中心に、しっかりとストレッチングをするように指導してあげてください。